2月17日から日本でも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
まずは、先行医療従事者から、次にそのほかの医療従事者、そして65歳以上の高齢者と続きます。
- 先行医療従事者:2/17〜 開始済み
- 医療従事者:3月中旬見込み
- 65歳以上の高齢者:4月12日〜 予定
- 高齢者以外で基礎疾患を有する人
- そのほかの方
実際はワクチンの供給状況や各区市町村での接種準備体制で前後すると思われます。
さて、この新型コロナウイルスワクチンですが、日本で現在予定されているは以下の3社となります。
- ファイザー社
- アストラゼネカ社
- モデルナ社
このうちファイザー社とモデルナ社はmRNAワクチン、アストラゼネカ社はベクターワクチンとなります。
mRNAワクチンという聴き慣れない名前なだけに、マスコミの過剰な煽り報道をはじめ、真偽不明の情報がSNSを中心に飛び交っています。
メディアは視聴率や購買の獲得が目的であって、正確な情報の伝達媒体ではないことに注意してください。
人間の仕組み上、mRNAワクチンからDNAが作られることはありませんし、マイクロチップが埋め込まれているということも絶対ありません。
また、このmRNAは新型コロナウイルスが人間の細胞の受容体(鍵穴)にはまるためのスパイクタンパク(鍵)の情報のみで、ウイルスの中心情報は含まれていませんから、ワクチン接種=ウイルスに感染ではありません。
実は、この仕組みについて首相官邸のYouTubeにて非常にわかりやすく解説されていますが、なにぶんコマーシャルがうまく行えておらずほとんど認知されていません。
これまでの研究から、少なくともファイザー製のワクチンは発症に関して95%の予防効果があるとされています。
また、2月25日にNew England Journal of Medicineに発表されたイスラエルでの各郡約60万人に対して実施されたワクチンの報告では、感染を92%、発症を94%、入院を87%、重症化を92%抑制したと報告されています。
したがって、今回の新型コロナウイルスワクチンは非常期待できるワクチンとなっています。
また、昨年行われた研究であっても有害事象は疲労が3.8%、頭痛が2.0%となっています。さらにワクチンを接種した人たちと、そうでない水(生理食塩水)を摂取された人たちで有害事象の頻度に明らかな差はありませんでした。重篤は副反応であるアナフィラキシーショックについてもファイザー製ワクチンでは100万人に4.8人と報告されており、抗生物質と比較しても低い頻度となっています。
ワクチンを摂取するかどうかはもちろん各個人の自由です。
しかしながら、元の生活に戻るためには是非とも皆様の協力が必要です。
メディアの煽り報道や、真偽不明の情報に惑わされることなく、正確な情報を得て判断していただければ嬉しいです。