新型コロナウイルス感染拡大に伴い在宅勤務が増えていると思います
ウイルス感染の主な要因となる人との接触を避けられるだけでなく、通勤時間や通勤に伴うストレスも削減されますが、必ずしも良いことばかりではないのが在宅勤務です
そもそも、住む目的に作られている家は仕事に適しているでしょうか?
以下のポイントをチェックしてみましょう
◆快適な在宅勤務を行う3つのポイント
- 椅子やテーブルは適切ですか?
- 部屋の明るさは適切ですか?
- 仕事に集中できる環境ですか?
この点、厚生労働省から「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」としてポイントが提示されています
①椅子とテーブル
そもそも、部屋には食事するための低いテーブルしかなく、長時間座って作業することに向いていないことがあります
オフィスにあるような適切な高さの机や、長時間座っていても疲れない椅子があることの方が少ないかもしれません
在宅勤務では椅子も机も体型にあった高さやサイズであることが重要になります
特に椅子は長時間座っても疲れないような安定感が大切です
②明るさ
机の上の明るさは300ルクス以上にしましょう
暗すぎると目の疲れに結びつきます
今はスマートフォンのアプリで簡単に明るさを計測するソフトがありますから、ぜひ一度測ってみてはいかがでしょうか?
(ちなみに私の在宅環境ではテーブル面の明るさは260ルクスでしたのでちょっと明るさが足りないようです)
③仕事に集中できる環境
これは部屋の温度・湿度(17度〜28度の室温、40–70%の湿度)を一定に保つことや、換気、そして可能であれば仕事から離れたくなるような誘惑がない部屋が適しています
とはいえなかなか仕事に集中できる環境を作るのは難しいかもしれません
◆まずはできることから・・・
自宅での在宅勤務環境を全て整えようとすると時間もお金もかかって大変です
どこから対策するのがいいか?と質問された場合、産業医としては、やはり机と椅子ですとお答えします
なぜなら仕事の効率に最も影響するだけでなく、腰痛の原因となるからです
厚生労働省のポイントを参考に可能なところを探して、今日から対策してはいかがでしょうか?
ぜひ、快適な在宅勤務の環境を整えてきましょう